2021-08-16

THE GUILTY ギルティ

映画感想

映画『THE GUILTY ギルティ』をAmazonプライムで視聴

一風変わった作品でしたねぇ

緊急通報司令室のオペレーターが、誘拐された女性からの通報を受けて彼女を救うべく手を尽くす話し

電話でのやり取りが殆どになり、シーンが誘拐された女性側や犯人側にならず、ずっとオペレーターを映しているので、入ってくる情報量が主人公のオペレーターと同じという、変わった作りは人を選びそうですなぁ

オペレーターは電話からの情報だけでどう言った状態か考え、最善の動きをしようとする。だが、限られた情報の中で思い込みをしてしまい、その思い込みがどんでん返しに繋がる

この手法って小説にも使われたりするので、どんでん返しの作り方は小説に近かったかもしれませんね

電話からの声でしか状況を想定できないオペレーターと、紡がれた文章からしか状況を想定できない読者

例えば
『浩美と優希は双子の中でもそっくりな部類に入る双子である。しかしそれは見た目だけの話であり、活発で男勝りの姉、浩美の後ろをいつもついて回る優希は料理と手芸が得意で、家族に料理を振舞ったり、友人の服などを作るのが趣味だ。そんな優希は最近姉の浩美に不満を感じている。それは、自分より背の高い浩美からいつも私に追いつかないねと頭を叩かれることだった』

みたいな文章があると、多くの人は姉妹を想像する

だが、姉・料理と手芸が得意・姉の方が背が高いという特徴に見た目が姉とそっくりと書かれているので姉妹を想像するが、妹という言葉が一つも出ていないので優希は男性という可能性もある(二卵性双生児なら男女の双子もいるので)

そういった思い込みを上手く使ったのがこの作品で、常にオペレーターと同じ視点で物語が進んでいくので一緒に騙された感覚になりましたね

これと同じような思い込みを使った小説は、乙一さんのGOTHの中にも一つ出てきたなぁ

まぁ、そんな視点で見てたから、どんでん返しは少し予想が着いちゃったんですけどね(￣▽￣;)

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